オゾンは本当に危険な物なのでしょうか。専門書によると、オゾンの人体に対する影響は、多面的かつ有害とあり、急性的には喘息・発作・呼吸器系統の損傷、慢性的には気道損傷・肺胞膜の損傷・頭痛・眼痛などが懸念されています。
以下にオゾン濃度と生物への影響の表を示します。
| 濃度(ppm) |
影響 |
備考 |
| 0.01〜0.03 |
ほとんど臭いなし、正常値 |
自然界の日中の濃度 |
0.04〜0.06 |
さわやかな臭い・オゾン臭有 |
海岸・山(晴天・夏2:00pm) |
| 0.05 |
生物への何らかの影響あり |
USSR環境基準 |
| 0.06 |
慢性肺疾病患者への肝機能影響なし |
オキシダント環境基準 |
0.08 |
人体への影響あり(眼痛・頭痛) |
不快基準 |
| 0.10 |
人体への影響あり(鼻・咽喉) |
USA環境基準 |
| 0.50〜1.00 |
呼吸障害・モルモットの寿命短縮 |
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| 1.00〜2.00 |
疲労感・頭痛・上部気道のかわき |
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| 15.00〜 |
肺水腫で死亡の危険 |
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微量では、さわやかだったものが、濃度が高くなると極めて危険な物となることがわかります。
ではオゾンの取り扱いに基準はないのでしょうか。もちろんあります。諸国において労働衛生許容濃度が定められています。それを以下の表に示します。
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国 |
根拠 |
許容濃度 |
許容濃度の定義 |
| 日本 |
許容濃度の勧告(1985)
日本産業衛生学会 |
0.1ppm |
1日8時間週40時間程度の労働時間中に肉体的に激しくない労働に従事する場合の暴露程度の算術平均(何らかの計測できるパラメータを生じさせない立場) |
| 米国 |
ACGIH(提案1963) |
0.1ppm |
| ソ連 |
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0.1mg/m3 |
また日本では、以下の基準もあります。
●日本空気清浄協会(1967)
オゾンを発生する器具による室内ガスの許容濃度
最高:0.1ppm 平均:0.05ppm
しかし0.05ppmのオゾンといっても、ある程度知識がないとピンとこないかもしれませんし、どれがオゾン臭なのかわからないかもしれません。それで安全管理が出来るのかと思われるでしょう。

オゾンセンサー(アラーム型) |

オゾンセンサー(移動式・数値型) |
オゾンセンサーというものがあります。特殊な半導体の検知部を持ち表面の電流値をオゾン濃度に置き換えて表示できます。また任意の濃度で警報を出せるものもあります。これを装置に組み込みました。
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======== 自然界のオゾン ========
面白い事例がありましたのでご紹介いたします。
4・5月、長崎で新緑の季節にオゾンの警報が出ているとお客様に呼ばれて調査に行きました。
部屋に入るとオゾン臭は無いようですが、警報ランプが点灯しています。オゾンの吹出口真下でも警報が出るだけのオゾン濃度は出ていません。
空気の入換えのためか窓があけてあります。
もしかしてと、窓辺でオゾン濃度を計測してみました。
風が吹くと0.03〜0.07ppmのオゾンがあります。
公園の樹木からなのか、海風なのか、本当に自然界にオゾンが存在していたのです。 |

オゾンによる除菌効果
(恵の丘原爆ホーム) |

飲料水の赤水対策
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もともと害虫駆除が専門だった弊社が、長崎大学医学部付属病院皮膚科学教室の先生達と、ダニ・アトピー性性皮膚炎の研究を始めたのがオゾンとの出会いでした。今でこそアトピーの原因にダニ・カビが関与していることや、その対策にオゾンが有効ということも知られていますが、そのことを初めて学会発表したのは私達の研究チームなのです。
そしてダニ・カビ対策用家庭向けオゾン発生装置「アメニティオゾン」を開発しました。
その後、脱臭・除菌の研究と実績を重ね、徐々に規模の大きいオゾン発生装置を扱うようになり様々なシステムをプランニングするようになったのです。
恵の丘原爆ホーム様での全館脱臭、ホテルベルビュー長崎様での全室無臭客室、大分の病院での感染症病棟の脱臭・除菌など多くの実績を持っています。
この病院は後日、SARS対策指定病院となりました。
弊社では有人の閉鎖空間にオゾンを散布する場合、0.05ppmで作動するオゾンセンサーを装備すると共に、機器設置後1年間を通して試運転調整とデータ採取を行い、運転マニュアルを作成。
ハード・ソフト両方での安全管理に努めています。

長崎県南高来郡森山町でのRSP事業 |

農業集落排水処理施設、
処理水の池で鯉が泳ぐ
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染色工場排水の脱色実験 |

微細気泡オゾン水と溶存オゾン濃度 |
またオゾン水の利用としては独自の研究と共に長崎県衛生公害研究所の率いるRSP事業(産学官共同研究「地球に優しい汚水処理技術の開発及びLCA手法の検討」)に参加するなど、上下水道でのオゾンの活用技術を身につけて来ました。
その技術は、老朽化した建物での水道水の赤水対策、排水処理場の放流水の脱色・殺菌、海水の殺菌(洗浄用海水精製)、オゾン水での脱臭など多岐に及び様々な施設でお役に立っています。